2015年12月19日土曜日

Apple「iPad Pro」のさらなる活用方法を考える

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~「サブディスプレイ」、「TV視聴」、「カーナビ利用」を試す

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iPad Proをカーナビとして使う
最後に紹介するのはカーナビとしての用途だ。iPadをカーナビ代わりにするのはそれほど珍しい使い方ではなく、ネットで少し検索すればユーザー事例が山のように見つかるが、iPad Proを使う場合、単純に画面が大きく見やすいという理由のほかに、Split View機能を使って画面を分割表示できるため、用途によっては施設情報やHPなどとの2画面表示ができることが利点として挙げられる。

さてiPad Proに限らず、iPadシリーズをカーナビとして使うのはそれほど難しくはない。ダッシュボードなどにiPadを取り付けるマウント用の器具は数多く市販されているし、アプリは「Googleマップ」のナビ機能のほか、「Yahoo!カーナビ」や「MapFan+」、「カーナビタイム」、「NAVITIMEドライブサポーター」など粒ぞろいだ。後は道路交通法を順守しつつ運転すれば良い。今はまだiPad Proのサイズに対応したマウントの数は少ないが、これも徐々に解消されていくだろう。

ただし条件が1つある。それはiPad Proが、Wi-Fi+Cellularモデルでないとダメということだ。理由は簡単で、Wi-FiモデルにはGPSが搭載されておらず、カーナビに求められる精度での位置計測ができないためだ。

実際に両者を並べて比較すると、Wi-Fiモデルでは何秒かに1回の割合で現在位置がピョン、ピョンと飛ぶように移動するが、Wi-Fi+Cellularモデルでは糸を引くように滑らかに移動する。現在位置を把握するだけなら支障は無いが、カーナビと同等の正確さを求めるのであれば、Wi-Fiモデルでは力不足というわけだ。

もちろん道路交通法上、運転しながら画面を注視するのはNGなので、現在位置が滑らかに動いてもあまり意味が無いようにに思えるが、Wi-Fiモデルでは現在位置の取得に数秒~10秒程度必要な場合があり、停車して画面を見ると、まだ前の信号の位置にいる、といったことが起こりうる。Wi-Fiモデルが100%ダメというわけでは無いが、これから購入する人でカーナビ用途での利用を考えている人は、なるべくWi-Fi+Cellularモデルを選ぶことをおすすめする。

ちなみにこのWi-Fi+Cellularモデルで鍵になるのはGPS機能なので、インターネットとの接続に必ずしも内蔵SIMを使わなくても、GPS機能さえあれば位置計測の恩恵は受けることができる。つまりテザリングなどによる接続でも、十分な精度が得られるというわけだ。ただしデータ使用量は膨れ上がる傾向があるので、その点だけはくれぐれも注意して欲しい。地図データをオフラインに保存しておけるタイプのアプリを選ぶのも手だろう。

以上の通り、前述の「サブディスプレイ用途」、「TV受信」に比べると、iPad Proの画面の大きさを活かせているとは言い難いのだが、iPad Proがアイドルしている時間を減らし、とことん使い倒すためには、1つの有力な使い道と言える。なお一般論として、車の中は冬場でもかなりの高温になるほか、車上荒らしに遭った場合に、iPad Proが設置されていれば真っ先に狙われるのは確実なので、あくまでも乗車時にのみ持ち込むスタイルで利用した方が良いだろう。

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【レビュー】Apple「iPad Pro」のさらなる活用方法を考える ~「サブディスプレイ」、「TV視聴」、「カーナビ利用」を試す - PC Watch

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